面接官が見ている「素直さ」とは何か

面接官のリアル

こんにちは、蒼太(そうた)です。
都内で法人・中小企業の経営者向けに新規開拓営業をしながら、
経営コンサルタントとして営業職の採用面接官も兼務しています。

これまで3年間で、月4件ほど、年間約70人、累計で約200人ほどの
営業職候補者の方と面接の場でお会いしてきました。

面接対策の記事を読むと「素直さをアピールしましょう」とよく書かれていますが、
そもそも面接官が見ている「素直さ」とは具体的にどういう振る舞いを指すのか、
意外と言語化されていません。
今回は面接官として実際に何を見ているのかをお伝えします。

一般的に言われる「素直さ」のアピール方法

転職ノウハウ記事では、素直さを伝える方法として次のようなポイントがよく挙げられます。

  • 相手の話を最後まで聞いてから話し始める
  • フィードバックに対して「ありがとうございます」と一度受け止める
  • 結論から簡潔に話す
  • 相槌やメモを取る姿勢を見せる

こうした振る舞いは基本として大切ですが、面接官の立場からすると、
こうした「型」だけを意識した受け答えは、練習された印象として伝わってしまうこともあります。

結論から言うと、私が「素直さ」を判断しているのは、相手の反応の速さでも
相槌の打ち方でもありません。

「質問や指摘に対して、一度立ち止まって考えているかどうか」です。

例えば、面接の中で「その進め方だと、こういうケースでは難しくなりませんか」というような、
少し踏み込んだ質問をすることがあります。

ここで多くの方は、反射的に自分のやり方を正当化する説明を始めます。
それ自体は自然な反応なので悪いことではないのですが、私が「素直だ」と感じるのは、
そこで一呼吸置いて「たしかに、そういう場面では別のアプローチが必要かもしれません」
というように、一度相手の視点を取り込んでから話し始める方です。

逆に、こちらの質問の意図を汲み取ろうとせず、
自分の実績や成功体験の説明に終始してしまう方は、たとえ丁寧な言葉遣いで受け答えをしていても、素直さが伝わりにくい印象になります。
言葉遣いの丁寧さと、素直さは別物だというのが、200人近い方と面接してきた中での実感です。

もう一つ付け加えると、この「一呼吸置く」という反応は、
練習でそれらしく見せることが難しい部分でもあります。
だからこそ、面接官はここを注意深く見ていると言えます。

タイプ別おすすめの向き合い方

実績に自信があり、指摘に反応しがちな方へ

これまでの成功体験が多いほど、指摘や別の視点を提示されたときに、
無意識に自分のやり方を正当化する言葉が先に出てしまうことがあります。

面接では、指摘された内容を一度受け止めた上で、
自分の考えとどう擦り合わせるかを言葉にできるかどうかが評価の分かれ目になります。

素直さをうまく言語化できていない方へ

素直さは性格の話であると同時に、話し方の順番の話でもあります。
質問にすぐ答えるのではなく、「なぜこの質問をされているのか」を
一呼吸考えてから答える練習を、模擬面接などで重ねておくとよいでしょう。

FAQ

Q. 面接官はどんな質問で候補者の人間性を見ていますか?

A. 成功体験・失敗体験と、その時に感じた感情について聞くことが多いです。
経歴そのものよりも、その人の人間性や普段の業務に対する姿勢が伝わってくるためです。

Q. 素直さと自己主張の強さは両立できますか?

A. できます。

面接官が評価しないのは自己主張そのものではなく、
他者の意見に対して否定的な姿勢を見せてしまうことです。
自分の意見を持ちながらも、相手の視点を一度受け止められるかが重要です。

Q. 逆質問でも素直さは見られていますか?

A. 見られています。

仕事の魅力や大変さへの質問は、仕事理解を深めようとする意志が伝わり良い印象につながりますが、待遇面への質問が先に来ると、関心の向き先が違って見えてしまうことがあります。

まとめ

素直さとは、単に指摘に従順であることではなく、質問や指摘の背景を考えた上で
誠実に応答する姿勢だと感じています。これは意識次第で誰でも磨いていける部分です。

とはいえ、自分の話し方や受け答えの癖は、一人では気づきにくいものです。
転職エージェントを複数登録し、模擬面接を通じて客観的なフィードバックをもらいながら
準備を進めることをおすすめします。

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